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16章:来なくなったお客様
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〜その2〜
奥さんを亡くしたおじいさん
私と出会ったのは奥さんの余命がわずかという時。
当時は知らされず、しばらくたってからじつはあの時…という感じで話してくれました。
保険金が入って使えるお金があったらしく週1くらいの頻度で来てたかな。
とても人が良さそうな65歳くらいかなぁ〜おじいさんと言っても若め。
でもとにかく口が臭い!
本当に毎回毎回にんにく臭が…
そのくせにベロベロしたがる。
体中舐め回されて本当に吐き気してました。
69するときの私の顔。
本人に見られたら大変なことになるけど完全に無表情で喘ぎ声出してた。
とにかく店外デートの誘いがしつこくて
「そーだね、ちょっと行ってみたいかも」
曖昧な言葉でごまかしてました。
ガールズバーの女の子と店外デートした話をよくしてきて
「でも身体の関係はりんこちゃんだけだから特別なんだよ」
と。
いや、仕事上の身体の関係ね。
と突っ込みたかった。
挙句に
「結婚したら財産あげるから最後の妻になって」
だと。
亡くなった奥様で結婚3度目だったらしい。
昔はプレイボーイだったようだ。
で、子どもが出来なかったから自分が死んだら私に全部…
あわよくば!と思って
よくよく聞いてるとめちゃくちゃ財産持ってるわけじゃないし(借家)、清潔感あるダンディーなオジサマでもなく、私にとって何のメリットもなかった。
それに意外と若いからこれから30年生き続ける可能性あるしね。
会話も面白くないしつまらないから店以外で会いたくない。
奥さんが亡くなった話を聞いて同情したけど、考えてみたらプレイした後に聞いたわけで。
で、そのおじいさんも2年前にパタリと来なくなり忘れかけてた数ヶ月前…
来た来た来た。
ちゃんとご指名で。
にんにく臭はなくなってたしちょっとダイエットしてました。
で、「やっぱりデートできない?」と定番の質問してきた(笑)
それからまた来なくなっちゃったな。
完全に諦めたのかな。
元気にガールズバー行ってるといいな。
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バツイチからの風俗 ©著者:りんこ
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