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10章:タテハナビル。
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ホストが営業にくることは知っていた。
この頃は友達が日の出にはハマってて夜から初回嵐を一緒にしてたから、それなりに免疫はあった。
けれど若いお客さんが苦手な私。
しかも営業で来てる人たち。
お金にならなーい。
そう思う気持ちを隠しきれず無愛想に席に着く。
「こんばんは。渚です。」
よく見るとさっきの小さい女の子は、可愛すぎる男の子だった。
男の子「…どうも。」
何コイツ。金にならないくせに態度まで悪い。(自分も悪い)
そんな始まりで終始会話はゼロ。
寧ろその隣のホストと喋ってやったわ。
あ〜早く抜いて〜黒服さーん!
つまんないオーラ全開の私は目で合図しまくったり、名刺も渡さない最悪な接客。
そしてやっと呼ばれてそそくさと立ち上がった時に、不意に腕を掴まれた。
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