5章:中学校 (2/11)

中学校の入学式は
誰も来なかった。

わかりきっていたこと。

私立の中学校のせいか、
品のある子が多かった。

私は金髪にルーズソックスで
登校したから、
一人だけ浮いていた。

入学式の後、
声を掛けられた。

派手な先輩だった。

きっと入学式は参加しなかったのだろう。

先輩『お前髪の色どうした？』

私『生まれつきです。ハーフです。』

『ふざけてんのか？こっちこい』

中学校ならではの呼び出しだな、
と落ち着いていた。