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19章:〜結束と一人芝居〜
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『あのね、私の想像だけかも知れないけど、神崎さん、ミュウには多分何もしないと思うんだよね。確かにミュウのバイトは予め知ってたと思うけど』
と言うとキラも言った。
『しないって言うか、出来ないんじゃないかな?』
トッシュが不思議そうにキラを見る。
『ミュウさ、全部態度に出ちゃうだろ?だから、変な事できないんだよ』
とキラが言うとザムも納得した様に
『だな、ミュウの口に戸は立たないからな』
と半分皮肉る。
『当たってる。だってあの子ったら神崎さんと初対面の時、学校やらジュピターの事やら、何でも喋っちゃったもん、昔からそうなのよね。悪気は無いんだけど、言わなくて良い事もみんな正直に言っちゃうのよ』
と、時計を見る。何時もなら、もう帰宅する位の時間になってた。
『私ちょっと家に電話して来る』
そう席を立ち、入り口の所に設置された公衆電話に向かった。
♪〜♪〜♪〜♪〜♪!
〔はい、桜木です〕
出たのは妹だった。
『りか、ママは?』
すると妹はそれに答えず
〔あ、お姉!お姉今日、白いリボンだよね?!〕
ん?なんだいきなり……
『うん、そうだけど、それがどうかしたの?』
〔あのね、今もうパパ寝てて、ママお風呂中なんだけど、電話があったの、変な男の人から。お姉の学生証拾ったって!でね、預かってるって。赤いリボンの方ですよね?って言われたから、きっと何か勘違いしてんのかと思って(姉のリボンは白です、多分それ姉じゃないです)って言ったら電話が切れた〕
『なによそれ?それに何でその人家の電話番号知ってんのよ?!』
私はビックリして妹を問い質す。
〔お店の人に教えて貰ったんだって〕
背筋が凍る。きっと一昨日と同じ人物だろうし、恐らくは神崎だ。
『あんた、その電話の事ママに言った?』
〔まだ……これから話す〕
『話さなくていい』
〔ん。じゃ、博文ちゃん…〕
『……………』
仕方ない。
『あ、今夜ね、一人暮らしの【{女の子}のお友達】が具合悪くしちゃって、看病してあげなくちゃいけないからお泊りする。だから明日渡す』
〔ん、了解。ママには一人暮らしの部屋に外泊するって伝えればいいんでしょ?〕
『違う!【{{女}}の友達】が【具合が悪くて】【{{看病の為に}}】外泊するの!』
〔………結局外泊じゃん〕
『…………』
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