ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

18章:〜メッセージ〜 (10/10)

《ジツハキサラギニニチサツガイジッコウ》

松永が、リーフの空いてるスペースに書き出した。


『ちょっと待って、最後の方………【殺害実行】?!』

マスターの言葉に、みんな顔を見合わせる。

『………でも、そう言う事みたいだよね』

と山崎が言う。

すると、松永がその言葉を別の場所に書き、その部分に二重線を引いた。

残ったのは

《ジツハキサラギニニチ》

となった。

『あの、ニニチって二日って意味じゃないですか?』

ふと思いついて言ってみる。

『あぁ、そう考えられそうだ』

と松永が【殺害実行】と書いた傍に【二日】と付け加える。

《ジツハキサラギ》

残りはこの7文字になった。

『ジツハ……ジツハ』

念仏を唱える様に呟いていた中川が

『ジツハはジツ【ワ】って読ませるんじゃないかな?】

と言い出し、山崎が思いついたかの様に

『ね、先頭の【キ】を付けたら【期日は】って事にならない?』

と言う。

『うん、そうだよね』

とみんな納得。

『じゃ、残ったのは【キサラギ】だよね。【如月】つまり2月!】

と中川が言った。

松永がパズルのピースを繋ぐ。

《期日は2月2日。殺害実行》

暫く誰も何も言えなかった。たた、黙って珈琲を飲んだり、煙草を更かしたり。

私は、みんなのそんな様子をぼんやりと見つめながら、神崎の中に潜む、ジキルとハイドを思い描いていた。


私は、トッシュに暗示を掛ける為の脅しに過ぎない、そう思っていたメモに、こんなメッセージが潜んで居たなんて、夢にも思わなかった。

でも、神崎が一番伝えたかったメッセージは紛れも無く、これだったのだ。二人の片方を葬る為に。その存在の記憶を抹消する為に。

神崎竜司。

父親が神格化した彼は、その役目が終わった今、父親から離れ独り歩きをしながらも、その栄光を忘れられず、鏡のラビリンスをさ迷い続けてる。

『2月2日………あと3ヶ月半か』

そうマスターが呟く。

『りぃちゃん、どうする?警察に話しを通しておく?』

松永が言った。

『でも、今の時点で警察動くかなぁ』

と山崎が言う。

『うん、そこなんだよね。過去に犯歴があれば別だけど、日本の警察は、事が起こらないとなかなか動いてくれないからなぁ』

と中川も言った。

私もそう漠然とそう思っていた。多分、無駄………
160 /406

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

鏡からの使者 ©著者:Jude(ユダ)

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.