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18章:〜メッセージ〜 (2/10)

 夕べ、とうとう眠れなかった。でも、そんな事はどうでも良い。

寝不足のせいかどうか判らないが、今日の演奏は散々ダメ出しを喰らった。でも、それもどうでも良い。

学食のカレーうどんは何故か人気で、直ぐに売り切れてしまう。今日は珍しく食べられてる。確かに、カレーライスよりも全然美味しい。これにライスかサラダがついて250円。その代わり、遅くても12時に来ないと完全にアウト!

今日はたまたま水曜日。あの喫茶店に、例の記者三人が来る。取材の打ち合わせ兼、珈琲brake。このチャンスを生かさないなんて有り得ない。

と、私の目の前に、私と同じくカレーうどんにありつけた、ラッキーな♀二人。

『やっぱり美味しいよね?おばさん達はさ、カレーライスと同じカレーって言うけど、なんか違うよね?』

と、リボンの♀がうどんを啜りながら言う。

『やっぱりさ、出汁と絡むからじゃないのかな?』

と、少し大人ムードの♀がレンゲでツユを吸ってる。

『ちょっとピッチャー取って』

とリボンが言う。でも大人♀はツユを堪能してる。

『ちょっとりぃ!お冷やのピッチャー貸して!』

ん?私?………

私は慌てて、目の前のピッチャーを結希に手渡した。

『あんた、一体どうしちゃったのよ。今日ずっと〈心此処に在らず〉って感じじゃない?さっきの講義だって、ろくにノート取って無かったでしょ?』

そう言えば、授業も受けてたんだっけ。

大人♀美奈が結希にコップを突き出す。結希が美奈のコップにお冷やを注ぐと、私のコップにも注ぎ足してくれた。

『りぃ、もしかして寝不足?目の下クマ出来てるよ。彼氏でも出来たの?』

あんたと一緒にするな?!

と、普段なら抗議する処だが、今日はそれもどうでも良かった。二人は同じ専攻のタメ。

『午後、二人共授業あるんだっけ?』

そう聞くと、美奈が

『私は課外授業〜♪』

と宣わる。

『私は香山教授の洗礼を受ける』

と言う事は、邪魔が居ない、と言う事だ。今日はツイてるのかも。

『そう言うりぃは?』

と結希に聞かれ

『私はさっき散々ダメ出し喰らったから、忘れない内にちょっと練習室に篭る』

と嘘を吐いた。

どうもこの二人には介入されたく無かった。如何せん、美奈の頭はネオン街だし、結希の頭は花畑だし。

『あ、時間ない!』

結希が時計を見て急ぎ出した。
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鏡からの使者 ©著者:Jude(ユダ)

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