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14章:〜疑惑〜
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菊屋楽器。とにかくご盛況。とは言っても、本来は楽器屋なのだから、楽器を売ってなんぼの世界。ただ、人口密度が高いだけでは、商売にもならないのだが………
『スタジオはご予約頂かないと』
『金払うっていってんだろ!』
『ええ、勿論それは分かります、でも、空きが無いのです』
『じゃ、何時なら空く?』
『そうですねぇ、一番早い所で来週の土曜日ですねぇ』
『それじゃまにあわねぇんだよ!だから今日来た』
『そうおっしゃられましても……』
最近良く遭遇するこの場面。予約無しで突然やって来る、思い付き野郎達。
確かに、音楽はインスピレーションだから、思い付いたその時に、作り上げてしまいたくなるのは解る。
『一応、こちらにメンバー皆様のお名前と、代表者様のご連絡先を』
とスタッフが紙を差し出すが、結局、こうした客はふて腐れて帰って行く。
『どうする?メシでも行くか?』
スコアブックを物色してたザムが、最近発刊されたエリック・サティの曲集を見ていた私の所にやって来た。ずっと弾きたかったのだが、なかなか楽譜が出回らなかった。
『あ、行く行く〜』
私のすぐ後ろで、保育者向けの月刊本を見ていたミュウがそう言うと、私に振り返り
『あ、りぃ忙しい?』
と聞いた。
確かに私は暇では無かったが、ザムに迎えに来て貰ってたので足が無い。タクシー、とも考えたが、実は妹の頼まれ事を、まだ解決してなかった。
『うん、大丈夫』
そう言い、私はサティの曲集を購入する為にレジに向かった。
『1500円です』
結構高い!(勿論今では安い)
サティの曲は、もう中学生の頃からテレビ等で耳にしていて、ずっと気になって、テレビ局に迄問い合わせをしたのだが、著作権の関係で手に入れるのは無理だと言われてた。
でも、やっと最近、こうして一般に売られる様になって来た。
因みにサティはあのピカソと懇意で、楽譜にはピカソの言葉も書き込まれてる。
その表現の記載もちょっと変わっていて、〜が〜する様に、とか、〜の様な感じで、とか。
しかし、一番特徴的なのは、小節線が無いこと!
小節線が無いと言う事で、何分の何拍子、と言う枠組みも無い。ただ、ト音記号の横に、シャープやらフラットやらが適当に書かれてるだけ。
これで演奏出来るのか?
と疑いたくなる。
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