夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
12章:〜宣戦布告〜
(2/11)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
朝がこんなに早く来るなんて本当に久々な体験だった。良く眠れたからそう思う筈なのに、まだ眠い。隣の部屋でカーテンを開ける音がした。妹も起きたみたいだ。ベッドから下りて、私もカーテンを開ける。東の方には元気な太陽が、もうすっかり顔を出してる。
いい天気!
そう思ってベランダの窓を開けると、ベッドの所の出窓も開けた。ベッドを適当に直し、時計を見る。もうすぐ7時だ。
妹の部屋のドアが開き、直ぐに私の部屋のドアがノックされる。
〔お姉、入るよ〕
私の返事を待つ事無く、ドアを開けた妹は、もうすっかり制服に着替えてる。普段は、朝食が終わってから着替えるのに珍しい。
『どうしたの?もう着替えたの?』
『うん、風紀委員』
校門の所に立っての取り締まり。この妹が特に品行方正とは思え無いが、取り敢えず引き受けた様だ。
『お姉、帰ったら折り入って頼みがある、多分』
『多分?』
頼み事に【多分】なんて言葉を付けるのも不自然だが、コヤツの頼み事なら、大体検討は着く。
『お姉、明日バンドの練習でしょ?』
やっぱり。
『でね、今日多分頼み事ができると思うんだ』
つまりはお金?
『あんた、お小遣貰ったばかりでしょ?』
すると妹は口を尖らせて
『誰がいつお金の話しをした?』
と言った。
『それに、多分って言ってるでしょ?』
何だか良く解らん。
『何よ頼み事って』
『今は言えない。じゃ、私忙しいから下に行く』
そう言うと、階段を下りていった。
私は今日授業が無い。従って今日は休み。午後には不思議倶楽部の集まりがあったが、まだ、暗譜の出来て無い曲があったので、今日はそれを仕上げてしまうつもりだった。
廊下に出ると、トーストと珈琲の良い薫りがする。顔を洗ってキッチンに行くと、妹はもう殆ど食べ終わってる。
ちょうど父もやって来た。
『おはよう、なんだ今朝はパンだったのか……味噌汁で食べたかったな』
そう言いながら食卓に着く。
『あら?じゃ冷凍してあるご飯、温めましょうか?お味噌汁ならインスタントで良ければありますよ』
と母が言ったが、父は
『いや、いい』
と言って、トーストにバターを塗り始めた。
『ご馳走様でした!じゃ、行って来ます』
妹はそう言うと、キッチンを出て玄関に言った。
朝は慌ただしい。
<前へ
87 /406
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
鏡からの使者 ©著者:Jude(ユダ)
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.