夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
5章:〜神崎 竜司〜
(5/7)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
私は分厚い人の壁を縫う様にして露店の並ぶ近くに設置された、大きなごみ箱を目指す。すると、前からりんご飴を美味しそうにかじりながら、三人の中学生くらいの女の子達がやって来た。だが、良く見ればその一人は妹のりか!
あの♀狸には何としても、一言言ってやらねば腹の虫が収まらない。
『りか!』
私が声を掛けると、妹は少し驚いたのか、かじろうとしていたりんご飴を口から離した。
『あ!お姉、お姉も来たんだ』
『あんたね、お金ある癖に、なんであんな嘘付くのよ!』
と言うと、妹は開き直ったのかりんご飴をかじりモグモグしながら
『何のこと?』
と澄ましてる。
『あ、お姉さん!』と言うなり『昨日スッゴく格好良かったぁ!お姉さんだよね、あの英語の歌の伴奏……』いつも遊びに来る玲子だ。
???
すると、もう一人の女の子も
『今日は〜』
と言ったので、私も笑顔を無理に作り『今日は』と返す。
そして、サッサと立ち去ろうとした妹を捕まえた。
『ちょっとあんた、調子乗り過ぎ!朝私から二千円取ったでしょ!なのになんでパパ達にあんな嘘言ったのよ?!』
と言うと『そうだっけ?』と。
『そうだっけじゃない!私は二千円渡した!』
すると妹は
『何の二千円?』
と惚ける様に言う。
『あんたが観たライヴの口止め料』
と言うと、なんと妹は
『やっぱり、当たりだったんだ!』とニヤっと笑う。
『何よそれ?!』
『お姉ってやっぱ単純。私は観たなんて一言も言って無いもんね〜、観たのは玲子!でも、玲子は半信半疑だったんだけどね〜♪』
『なんですって?!だってあんた今朝言ったじゃない?』
『何を?』
『《私は真実を知るオンナ》って!』
すると妹は何の動揺の色も見せず
『うん言ったよ、でも観たなんて一言も言って無いもんね〜♪』
人前じゃなかったら絶対手を挙げてた。この妹にはいつもこんな目に遭わされる。
『パパに言ってやる!』
と私が言うと
『じゃ、私はママに話そう♪』
と言った。
私は澄ましてりんご飴をかじる妹を忌ま忌ましく思いながらも、致し方なく、この件は不問にする事とした。
そして、ステージに向かう人の波に逆らいながら、緑色の大きなごみ箱に到達すると、手に持っていた物を投げ入れ、戻ろうとしたその時だった。
背後から
『リボンのお嬢さん』と。
<前へ
26 /406
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
鏡からの使者 ©著者:Jude(ユダ)
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.