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12章:記念日
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「おじゃまします……」
りゅうの家は歩いて10分ほどのところにあるアパートだった。
男の子の家なんて初めて…。
いつもここで生活してるんだね……
「……んと、まぁ立ってないで座ってよ!
汚くてごめん!俺掃除苦手でさ(笑)」
「え、…あ、そうなの…
大丈夫!私の部屋も汚いし…
」
頭の中が真っ白になりそうでまともな会話すらできてない。
「失礼します……」
その場にペタんと座って、きょろきょろしてると、
高そうなアクセサリーや洋服…
香水…
そして、よくわからないけれど高そうなお酒のビンがいくつかあった。
なんだろうって思ってると、それに気づいたのか話し掛けてきた
「あー、それねドンペリ!!聞いたことない?」
「どんぺり…?
あぁ、名前だけ聞いたことある!高いんだよね…」
「そうそう!俺がホスト始めて初めて入れてもらった時のびん。」
未知の世界だなぁ
やっぱり…
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