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8章:〜約束〜
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父さんは、布団をめくって透の胸に耳を当てた。
『母さん、人工呼吸だ!薫、すぐに救急車を喚びなさい!』
母さんは透に心臓マッサージと人工呼吸を始めた。俺はただ、無感情のまま、階段を下りると、119にダイヤルした。
〔はい、こちら消防です。火事ですか?救急ですか?〕
『救急車をお願いします』
俺は、無意識のまま住所を告げてたんだ。そして救急車が来たらしい。
でも、この時の俺はこの家に居ながらにして、この家には居なかったんだ。
俺は、真っ黒な場所にいて、透を探してた。こんなにも真っ黒な場所で、見つかる筈も無いのに、それでも透を探してた。
ずっとずっと。真っ暗の闇を泳ぎながら、透を探し続けたんだ。長い間ずっとずっと。
ずっと泳いでたら、目の前に何かが光ってた。だから、それを目指してみた。
大きな大きな鳥居だった。
見た事も無い程大きな鳥居。
ある程度迄近づくと、もう、泳ぐ必要は無くなった。俺は鳥居に引き寄せられてた。でも、そこに入っちゃったら、もう透を探せ無くなりそうで、だから、今度は引き込まれ無い様にしなくちゃって思って、やっぱり泳ぎ出した。
でも、吸い込まれる力がとても強くて、俺はとうとう鳥居のすぐ傍に来てたんだ。
それでも必死で抵抗したつもりだったんだけど、でも………
〔呆気ないよな〕
ん?誰?
〔透の奴、何だったんだろう〕
透を知ってるの?
〔でも、ずっとお前の中に居るんだよな〕
涙声……泣いてるの?
〔俺、叩いてばかりだったな。お前の事馬鹿だって言ってさ〕
どうして泣いてるの?
〔お前ら見てて、いつも思ってたよ。羨ましいってさ〕
羨ましい?
〔お前らずっと一緒だったじゃん。だから二人一緒じゃなきゃおかしいんだよ……〕
二人一緒……そうだよね。
『なぁ!いい加減目を覚ませよ〜!!!』
此処、何処なんだろう?
あれ?純じゃない、父さんも母さんも………
白いベッドに誰かが寝てる。みんな何してるの?
せっかく寝てる人を何故起こそうとするの?
寝てる?誰が寝てるの?誰を起こしてるの?
俺はその寝顔を覗き込んだ。この人誰だっけ?何処かで逢った事あったのかな?
父さん達、知ってる人?
純も知ってるの?
俺も知ってたっけ?
でも、誰だか思い出せないんだ。それより俺は透探さなくちゃ……ネ。
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君の星・回想録 ©著者:Jude(ユダ)
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