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5章:〜純、大いに嘆く〜 (6/6)

『い〜か!良〜く聞けよ。体を売るっつーのはな、男から金を貰って、男に好き放題させるっつー事なんだ。

つまりだな、金を払った男は、その女の体を自由に弄くり回したり、元気になったコヤツを突っ込んだり、とにかく自分の好きな様にだな、胸を触ったりケツを……』

『佐久間君、随分詳しいのね?』

俺も透も、純の話しを真剣に聞いてたんだけど、宮下先生のその一言で、純は黙っちゃった。

でも、直ぐに今度は宮下先生に

『あ、いや、俺まだ童貞っすから。彼女居ないし……それに女買える程金持ってないっすから』

どうも、最後の一言がいけなかったみたい。

『そう、じゃ、もしお金持ってたらやってみたい願望は有るって事?』

宮下先生怒ってる?

『あ、いや、願望っつーか、マジ俺そこ迄の金無いっすから……』

純が焦って言い訳してる。

『そこ迄の金って、相場迄知ってるって事よね?』

宮下先生が突っ込んでる。

『いや、経験無いっすから詳しく知らないですけど、素人だと二万とかって……だから、プロの方が得だと……』

『……………』

『???』『???』

『随分楽しそうね?』

そう言いながら佐藤先生が戻って来た。

『なぁに?何の話ししてたの?』

そう俺達に聞いたから、俺も透も素直に『体!』と言った。

そしたらまた、純に叩かれた。

『痛ぇ……なんでいちいち叩くの!』

『酷いよ純!』

『あ、体の話し?それなら、この前新しいの来たよ。医学部でも使う程詳しい本』

そう佐藤先生が言った。

俺はソンナ事を教えるなんて、やっぱり医学部って凄いって思ったけど、でも、その本がこの学校に有るなんて、もっと凄いと思った。

 帰り掛け、何故か純が嘆いてる。

『あ゙〜絶対ぇ〜ヤベー!』

『気にしないでいいよ』
『うん、気にしないで』

だって俺達純に叩かれるのって慣れっこだったから。

『あ゙〜!マジど〜すべェー、俺の品格が〜!いや、そんなこっちゃど〜でもい〜!こんな事が親父達の耳に入った日にゃ、どーなるか判んね〜』

ダメ、純には俺達の声が聞けてないみたい。

『何時も俺達の事叩いてるでしょ!』

『そうそう、何時も俺達叩かれてる』

そう言ったら純が黙った。そして俺達を見比べてまた始まった。

『マジでヤベー!お前らの頭もヤベーけど、それ以上に俺はヤベー!』

『???』×2。
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君の星・回想録 ©著者:Jude(ユダ)

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