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4章:〜俺達の血〜
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翌朝、祖母ちゃんに手を合わせながら、祖母ちゃんに聞いた。
『俺達の先祖って不潔な事してたの?』
でも、祖母ちゃんは何も答えなかった。
純とはいつもの信号で合流した。
昨日調べた事を純に話したら、きっと何かが解るかもって思ったけど、透も俺も話さなかった。
何と無く、自分達の先祖が不潔だった事を暴露するみたいで嫌だった。
途中、市内に二軒目のセブンイレブンに寄った。今日、母さんが仕事だから、弁当の代わりに500円ずつ貰った。
毎日じゃななかったけど、時々くれる様になった。
コンビニに初めて入った時、おにぎり迄売ってる事に驚いた。しかも、朝7時からやってる。飲み物もパンもお弁当もある。
朝はごった返しだった。
やっとの事で、パンとおにぎりを買うと、学校へ向かった。
週末になると、日光の幸子伯母さん一家が泊まりに来た。
新築して引っ越して間もなく祖母ちゃんの事があって、お祝いもできなかったからって。
勿論、喪中だから、お祝いって訳には行かなかったけど、父さんも母さんも伯父さんも伯母さんも、とても楽しそうだった。
俺達は、もう社会人になっていた従兄弟達に、色々な話しを聞いた。ただ、この従兄弟達は、純とは違って、俺達の経験する様な事は一切経験が無かったから、話題もいつもとは違ってた。
でも、本当はこの従兄弟達との会話が一般的なのかも知れない。
祖母ちゃんの仏壇は、日光名物の、湯葉とたまり漬けが供えられ、伯母さんちの庭に咲く、沢山の花で飾られた。
従兄弟の孝は言った。
『俺は親父の跡を継がなきゃなんねぇから、訓練校出てすぐに仕事始めたけど、お前達は、できれば上の学校へ行け』って。
孝は中学を出た後、昼間は職業訓練校に行き、夕方から夜間高校に通ってた。訓練校は二年間で、自動車整備士の資格を取った。
結局、整備士の資格を取得した時点で、高校も中退しちゃったけど、でも俺は孝を尊敬してたし、透もそうだった。
その孝に言われると、少しだけ真剣に考えたくなった。
だって孝は今の俺と同い年の時にはもう既に、ちゃんと資格を持った、一人前の社会人だったんだ。
俺って甘いのかも知れないな。もし今、俺がこのまま社会に出ても、何にも役に立てない。
学校はバイト禁止。純は自分ちの仕事だからやってたけど。
働くって大変なんだろうな。働くってどんな感じ?
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君の星・回想録 ©著者:Jude(ユダ)
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