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2章:〜祖母ちゃんの日〜 (2/8)

 引っ越したお陰で、通学は純も一緒になった。特に待ち合わせたわけじゃないけど、途中で合流する。

橋を渡る。朝は特に橋の上は大渋滞で、動けずに居る車の横を通り抜けるのは、何と無く快感。

でも、最近透も俺も、あまり眠れてない。夢なのか、そうじゃないのか判らないけど、知らないお爺さんが来る。透もそう言う。話を聞くとその内容はそっくり。

何故か俺も透も目を覚ましていて、そこに知らないお爺さんが現れる。お爺さんは透と俺に、おいでおいでをすると、部屋のドアをすり抜け廊下に行く。

透と俺がそのお爺さんに着いて行くと、お爺さんは祖母ちゃんの部屋の襖をすり抜ける。

襖を少しだけ開けて中を覗くと、そのお爺さんはスーッと祖母ちゃんの中に入る。

俺も透もヤバいと思って祖母ちゃんを起こそうと襖を開けようとすると、祖母ちゃんは自分で起き上がる。

暫く様子を見てると、また祖母ちゃんは布団に入る。そうすると、そのお爺さんは祖母ちゃんから抜け出して消える。

此処に越して来て、三日目位から、二人共こんな夢を見てる。多分夢だと思う。何故ならその後ベッドに戻った記憶が無いから。

その夢と関係があるかどうかは別にして、最近祖母ちゃんはよく昼寝をしてる。

母さんが病院に行こうと言っても、祖母ちゃんは何でも無いと言って行こうとしない。

『なぁ、どう思う?』

此処はファミレス。学校帰りに時々透と寄る。見つかったら大変なので、少し奥の席。

『うん、祖母ちゃん元気みたいだけどね』

透も同じ心配をしてる。

『あのお爺さんって誰なんだろう?』

透に聞かれても俺も判らない。

『祖父ちゃんじゃないし、ひい祖父ちゃんでもないよね?』

ひい祖父ちゃんの顔は、祖母ちゃんから古い写真を見せて貰った事があった。とは言っても若い時の写真だから、あまりアテにならない。透も曖昧らしい。

『多分違うと思うけど』

俺が言うと透も『だよね』と納得したが、でもやはり曖昧。

ふと、前の家が頭に浮かんだ。

『ねぇ透、富田の家って確かまだ在るよね?』

『うん、今俺も同じ事考えてたんだ』

透は俺を、俺は透を見る。

『今からじゃ、祖母ちゃん心配するから、明日にしよう、それとさ』

と俺が言い掛けると

『純にも都合聞いてみよう』

そう透が言った。

明日は土曜日。午後なら純も大丈夫かも。

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君の星・回想録 ©著者:Jude(ユダ)

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