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1章:〜引っ越し!〜
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新しい家に着いた。俺達の部屋にはもう既に、業者が俺達の荷物を部屋に運んでる。母さんは相変わらずあっちの家に残ってるから、今は祖母ちゃんと三人がワンボックスでやって来た。
祖母ちゃんは、建築中、二回くらいしか来て無かったから、出来上がった家を見るのは初めてだった。だから、まずは外側を一周しながら、あちこちに触ったり、キッチンの窓に取り付けられた鉄格子を引っ張ったりして、強度を確かめたり。
挙げ句水道メーターの場所迄確認してる。
俺も透も、そんな祖母ちゃんの姿を目の端に入れながら、ただ漠然と家を眺めてた。
俺も透も、つい一週間前に、完成したこの家を見に来ていた。だから特に目新しさも感じなかったのだが、何故か素直に中に入れずに居る。
感覚が変なのだ。入ってはいけない様な、そんな何とも言えない感覚。
『ね、今日から此処で暮らすんだよね』
俺がそう言うと透も
『うん、そうなんだけどさ』
と言ってる。
『何してるんだい?お父さん中に居るんじゃないの?』
一通り見て周り終えたのか、祖母ちゃんが俺達に声を掛けると、開け放された玄関に入った。
俺達が見ていたのは、家じゃなかった。そこに大きな鳥居が在ったから。でも、実際に在るのは家で、祖母ちゃんが入ったのも家の中。この鳥居ってなんだろう。
『何処に行くんだろう?』
透にも判らないみたいだったが、今やはり同じモノを見てるのだ。
『ずっと先って真っ暗だね』
俺が言うと透が頷く。
『先週迄、こんな事無かったよね?』
と、すぐ後ろで自転車のブレーキの音が聞こえた。
『あ、純!』
二人で同時に言ったからか、純が笑い出す。
『お前ら良く揃うよな』
確かに自分達でも感心する時がある。
『何か手伝う事ないか聞いて来いって母さんに言われてさ』
『多分、無いと思う』
そう透が言った。
『だって俺達も暇なんだもん』
そう俺も言った。
『そっか……今日から近くなったな。もう全部運び切ったの?』
『まだ、あっちに母さん残ってる』
そう俺が言ってると透が
『あれ?』
と呟いた。
家を見てる。俺も見る。消えてる。いつの間にか、鳥居が消えてる。
『無くなった……』
透がポツンと言う。
『うん、無くなった』
俺も確認した。
純が俺達の顔を見て、何かを聞きたそうだったけど、言わなかった。
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君の星・回想録 ©著者:Jude(ユダ)
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