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73章:†人形達の祝言・完結† (1/41)

73章:†人形達の祝言・完結†

不思議倶楽部は課外授業に出掛けました。

とは言っても、ほんの限られたメンバーだけ。

結局、ちゃんとした祝詞を上げて戴く事はできなかったのですが、人形達それぞれの思いを感じる事ができました。

文中の歌声、今でも脳裏に蘇ります。

何処か懐かしいような、それで在りながらも無機質な……




おサヨを悪霊と位置付けてたのは、他ならぬ私達でした。

昔から、世に有る祟りのお話は、怖がる前に悲話が秘められてます。

おサヨは今も、形見として大切に保管されてます。

おリツとサキチはきっと、これからもずっと一緒に永遠の歴史を刻んで行くのかも知れません。




この体験から、約10年経った頃、何のきっかけか、私はふと、この山間の神社を思い出し、訪ねた事が有りました。

そこは、時が止まってしまってるかのように、焼け落ちた時のままでした。

印象に残ったのは、お社や鳥居に、沢山の謎の茸が生えてた事。

ちょうど秋口でした。

しかし、あんな朽ち果てた木材に、栄養なんて有ったんでしょうか?

勿論、不気味で触る事もできませんでしたけど。

もう、何かの気配を感じる事も有りませんでした。

でも、風に載って、子供の歌声が聞こえて来た気がしました。


あ、あの神主の神社は、結局その後火事になってしまったみたいです。

でも、人形を愛する有志の方々が、人形塚を造られたとか。

勿論、それももう、古い話となりました。


お付き合い下さいm(_ _)m
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