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10章:〜迷子〜 (2/5)

 飛ばすだの攻めるだのって話しだが、やっぱり出来ない。満車、と言う事。でもそれ以前にガソリンが積まれてるのだから、冗談じゃない。

しっかり固定されていて、防火シートで包まれていても、ガソリンはガソリンだ。

と思いつつ、加速して気づいたのは、このレオーネかなり弄ってる。本当にレオーネ?

しかし、ガソリン45L、♂×4、これだけ考えてもかなりの荷重で、勾配がキツくなり始めると、やっぱり加速も悪くなる。

攻める攻めない以前に、スピードメーターを見るとやっと30Km出るか出ないか、だった。

『ね、思い切って飛ばしてみて』

実に無責任な言葉が後ろから聞こえる。

『無理!もう目一杯』

ふと、ルームミラーを見ると、すぐ後ろには身軽なサーフが居る。何とかスピードを上げシフトアップしても、すぐにガラガラ悲鳴を上げる。

〔お〜い!山だけど、大丈夫かい?〕

無線が飛び込んで来た。

手の離せない私の為に、琢磨が無線を繋げ、私の方に向ける。
『もう、停まっちゃいそう!』

そう言うと

〔後少しで一度下るから、ただ、これだけの勾配だから、下りもそれなりだし、下りはヘアピン続くみたいだから気をつけて〕

『了解!』

とは言え、私はヘアピン続きの方が楽だった。イロハもヘアピンだらけだけど、パターンがあるから、対応し易い。しかし、今の上りは、コーナーと言うコーナーが全部バラバラ。挙げ句、3rdに入れられない。

もうすぐ下りになるであろう一歩手前では、とうとう停まる寸前だったが、コーナー手前でLowに落とし、何とか乗り切った。

この先にゴルフ場が在るのなんて、とても信じ難い。

そして、頭からすっかり消えてたモノが、ブラインドカーブからひょっこり顔を出した。相手はクラウンだった。ちょうどそこは道幅が狭くなっていて、レオーネとクラウンのすれ違いは無理。

すると、クラウンの運転手は、なんと私に下がれ!と手で合図した。

しかし、無理な話しだ。私の後ろからは確実に、あと2台来るのだから。

私が首を横に振ると、クラウンの男はクラクションを鳴らし始めた。

これには、琢磨もベンも黙ってなかった。二人共車を降りると、クラウンに近づいて行く。クラウンの男はそんな事を無視してわざとクラクションを鳴らしてる。

ルームミラーにはまだ、サーフが無い。

私は無線を取った。
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不思議倶楽部 ©著者:Jude(ユダ)

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