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9章:〜いざ!峠へ〜 (7/7)

『え?でも初めての峠だし、コーナーも判らないし、それに私、ダートの経験はあまり無いから……』

そう言うと山崎が

『いや、好きに走っていいよ。大丈夫、ちゃんと保険に入ってるから。それに暫くは舗装されてるみたいだ』

そう言うとベンが

『俺、便乗させて!』

と始まり、高校生の二人もそう言い、琢磨も勿論そう言った。しかし、琢磨にはオマケが居る。つまり乗車オーバーになってしまう。

と言う事で、じゃんけんが始まった。あぶれた人はレオーネのすぐ後ろの車に乗る事になった。

私が困ってると、松永もマスターも中川も、山崎同様笑ってる。

『ダメですよ〜何かあったらどうするんですか?例えば落っこちるとか……』

私が言うと、松永が

『あ、大丈夫大丈夫、ウィンチあるから』

とアッサリ言った。

やれやれ、口は災いの元だった。

『決まった!ベンさんと琢磨さんと隆と俺、やっぱ全員乗ります』

するとマリが

『琢、私はどうなるのよ!』

と悲鳴の様な声を上げたが、琢磨は

『ゴメン、ちょっとの間他の車に乗せて貰ってて!』

と言って、サッサと助手席に乗ってしまった。

『じゃ、お姫様方は僕の車へどうぞ』

と中川が言う。結希が怨めしそうに私を睨む。何が嫌って彼女はマリと一緒が嫌だった。

かくて、レオーネは満車となった。満車の車を転がす自体、初体験だ。

山崎は、助手席の琢磨に無線の扱い方を簡単に説明した。

『この先まだ20㌔近くは確実に舗装されてるから。カントリークラブがあるんだよ。途中でカントリークラブの看板も出る筈だから、そこを目指して。カントリークラブの駐車場で一旦ストップだ』

そう山崎に指示された。つまりは私に先頭で行け、と言う事らしい。

二番手は、結希とマリを乗せたサーフ。松永のランクルはマスターを乗せて最後尾。

すると結希が急に

『中さぁ〜ん、私ちょっと酔っちゃったみたいなんで、助手席で良いですかぁ?』

と言った。あくまでもマリの隣は避けたいらしい。マリは、先を越された、とばかりに結希を睨んだが、さすがに何も言えなかった。

私は運転席に座ると、シートの位置とミラーの角度を変えた。
そして、ペダルの踏み代を確認し、シフトレバーを動かしてみる。クラッチが幾らか硬い。

うん、何とか大丈夫!

エンジンを掛けると、後部席に三人が乗り込んだ。
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不思議倶楽部 ©著者:Jude(ユダ)

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