ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

1章:ピアノ弾いたのだぁれ? (6/6)

私は、今朝の事をチャコに話してみた。チャコは一言一言に頷きながら熱心に聞いた。

真希と結希の姉妹は、初めの内は怖がったが、段々慣れたのか、それとも信じてないのか、黙々と食べている。

『素晴らしい演奏でした』

そう言うと、チャコも

『凄い腕よね……私も聴いた時、本当にビックリしたもん』

真希は、少しだけ残すと、水を飲み干した。

『じゃ、今日がその人の命日って事なの?』

チャコが黙って頷く。

『チャコ先輩にもりぃにもそんな能力あったんだ……』

結希が私をまざまざと見る。

『能力って、私の場合はそんなにエラソーな物じゃないけどね』


そう私が言うと、チャコが言った。

『りぃちゃん、もしかしたら、りぃちゃんも小さい時から?』

『そうですね……気づいたら、こんな感じでした』

『体質なんだよね、こう言う事って』

体質?チャコにそう言われ翼々考えてみると、確かに母も時々おかしな事を言うし、祖母も生前おかしな事を言っていた。

『体質ですか……?』

『うん、こう言う事って遺伝するらしいのよ。うちは、兄もそうだし祖父もそうなのよね』

私と同じ様な事だったのには少々驚いた。

『ね、遺伝って事はだよ、りぃんちの誰かもそうなの?』

結希がそう聞くので

『うん、母と祖母ちゃん……』

と答えた。

『ね、りぃちゃん、あなたも不思議倶楽部に入らない?』

『え?不思議倶楽部?』

私が聞き返すと、チャコが不思議倶楽部について話し始めた。

このキャンパスの近くに、名前の無い喫茶店がある事。

毎週土曜日になると同志が集まって、体験談を語り合う事。

時々、旅行がてら、現地に行ったりする事。

メンバーは学生だけでは無く、社会人や高齢者も居る事等。

『こうした体質だとね、他の人とちょっと違った世界観になっちゃうでしょ?だから、みんななかなか話す機会が無いのよ。でも、解り合える者同士、語ったり、行動したりしようって集まりなの』

不思議倶楽部か……

楽しいかも知れない!

『チャコ先輩、私も入りたいです、その不思議倶楽部!』

すると隣の結希と、斜め前の真希も興味を持ったらしく、真希が

『ね、能力無いと無理?』

と聞いた。

するとチャコは

『受け入れる気持ちがあれば誰でも大丈夫よ』

そう言ったが、

『でも、その前に私達就職考えなきゃ』と。
6 /974

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

不思議倶楽部 ©著者:Jude(ユダ)

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.