水商売と言えば、歌舞伎町！！


漫画の読みすぎか、ドラマの見過ぎか、私は当然のように歌舞伎町の扉を叩いた。


体入ってやつだ？


偏差値70台の高校を卒業し、薬学部へと進学した私にとって、水商売は未知の世界。


やったことがあるのは塾の講師のバイトだけ。


見た目は地味寄り、つけまつげなんか付けたことがない。


カラコン？
何それ。


田舎っぺ丸出しの私にとって、初めての体入は悲惨なものだった。


空気は読めない。
人見知り。お酒は弱い。
愛嬌がない。。


今思うと、なぜ水商売をやろうと思ったのかが謎。


むしろチャレンジャーだったなと思う。


若いって怖いな笑


そんな私は、うまくいかないのを歌舞伎町のせいにして、


渋谷に辿り着いた。


その頃のイメージで言うと、歌舞伎町がお水の街なら、


ギャルの聖地、渋谷。。


偶然、新店ができるとかなんとかでキャストを大募集している大箱があった。


今なら誰でも入れるよ。


チャラついたスカウトの勧めるがままに私はCLUB プリンセスのドアを叩いた。


キャバ嬢、美羽の誕生だった。