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5章:〜ミサト〜
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このお姉様方、優しいのか、動物好きなのか、愛犬の為にビーフジャーキーを用意していてくれる。
犬は馬鹿じゃない。
私は出来れば避けたいエリアであったが、愛犬は【誰の散歩だと思ってるんだ】とばかり、どうしてもその場所を通りたがる。
ある日、何時もの様に、愛犬に誘導されつつその店の前迄来ると、開いてる筈の扉が閉まってて、その扉には【本日貸し切り】の札が掛かっていた。
愛犬は、その扉の前で座り込むと、きっと何時か顔を出し、自分にビーフジャーキーを与えてくれるであろうお姉様方をひたすら待つ体勢でいる。
【プータロ、ほら行くよ!今日はダメ!】
そうリードを引いても、愛犬は微動だにしない。
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