5章:風俗ハイ (3/3)

完全に風俗ハイに陥っていた。

行けば稼げるので出勤するのが楽しくて仕方無かった。

新規のお客さんを指名でバンバン返せる様にもなり、自分にはどんなお客さんが合って、どんなお客さんなら指名を返しやすいかも分かる様になった。

ロングのお客さんを掴まえていたから、23時上がりでは無く、ラストまで店に残る事が増えた。

当然寝不足になり、翌朝の仕事に響く様になる。

仕事中に眠くて仕方無くて、実際に居眠りもしていた。

会社での事務仕事が馬鹿らしく感じ始めた。

付き合っていた彼が翌年に転勤を控えていて、転勤先に私も付いていき結婚する事が決まっていた事もあり、どうせ会社を辞めるなら今辞めても一緒かと思って退職した。

28歳で会社を退職してから今日に至るまで私は風俗でしか働いていない。