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9章:形は変わる (2/9)





私も34歳になった。
秘書スーツもなんとなく、しっくりくるようになったし、お揃いの高級時計も違和感がなくなり始めた。


紗英からたまに聞かされる話は、誰々が結婚してとか、生まれた話が多くなる。


ウンウン…
そういう年頃だよね。
お母さん、私
孫の顔は見せてあげられないかもしれない。
ウン、子宮は元気なんだけどたぶん。

羊水の量が減るからとか、体力的にもたなくなるとか、マルコーとか…
女が輝くのは30代よ、と銀座時代ママに言われた。



言われたけどさ。
今の私、輝いてますか

生んでないから体型崩れないし、定期的にsexしてるからホルモン整ってるし、って話なだけだよね。

言葉に書き表せない何かに襲われ始めていた。




紗英もやはり、丸大と
うっすら結婚の話になり始めているそうだ。

そうなるよね。
年頃で1年以上付き合い続いたら。
ちょっとずつ、紗英との距離も開き始めた。
紗英が悪いんじゃない。

全部自分で決めた道
決めた形だから。



普通友達から不倫する、って言われたら嫌がるだろう。
自分に置き換えたりして、嫁の立場になったりして。

それを飲み込んで「どっぷり浸かるなよ」って言葉にだけ納めたんだと思う。
わかってた。

わかってるつもりだった。




村上「あきら、明日13時のランチミーティングだけど手配出来てるよね?10人の」

しまった…



私「確認します」


します、も何も
手配すらしてない…
鶴亀に急いで連絡入れたら、仲良しのおばちゃんが出てなんとかやってくれる事になった。

3000円のランチ懐石
ホワイトボードも置ける、一番広い部屋だ。

間一髪助かった(T-T)




何やってんだか。
村上は、ただ私を見た。
一応形は作ったから、なんも言わないだけだった。


気を引き締めないと
私情挟むべからず…。




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三十路 ©著者:愛希

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