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8章:二番会 (13/14)




濃い珈琲を淹れた。

優子「んまい…落ち着く」


私「良かった」

優子「村上さんさあ。もしかしたら佳乃さんと離婚するかもよ!?多額の養育費支払って…」

私「それはありませんよ。」

優子「実はちょっと鷺沼に相談してたのを小耳に挟んだっつうか…」

私「そっか〜。したらライバル増えますね

優子「たぶんやけど。あきらちゃん、一緒になるつもりなんやないの



私「それはありませんよ。」

優子「今のはうちの勝手な憶測なんやけど…。」

私「結婚なんてまるで考えられません。今で満足しちゃってるし。子供いるならなおさら、ね。」

優子「まあね。じゃあずっと独り身でいるん


私「わかんない!!」

優子「早く決断した方がええよ。うちなあ、子供おるのよ」


私「え〜」

優子「バツイチなんやけど、18で結婚してすぐ妊娠して生んだからもう大人だけど。」

私「じゃあ今は自由だ?」

優子「うん親がしっかりしなかった分、子供がしっかりした」

私「あはは

優子「親がいてなくても子供って育つんよ…。佳乃さんがたぶん離婚考えてるかもよ?子供、優秀なんやって。まだ中学生だけど。留学させるらしいよ。」

私「なんでそんな話、私にするんですか!?」


優子「なんでかな〜。わからん。なんとなく」

私「私にはどうしようも出来ません。」


優子「そっか。そろそろ寝るか」



私「ベッド使って下さい


優子「いいよソファで。愛のベッドはあきらちゃん、使い〜」

私「わかりました。お風呂も自由に使って下さいね」

優子「ありがとー




朝8時
ちょっと寝る事にした。




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三十路 ©著者:愛希

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