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7章:どっぷり
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して、すぐに会う事になった。
私も一緒に、鶴亀で。
上村「またですか
村上先輩には勝てません。仙道が良ければかまいませんよ。だいぶ前から村上先輩への気持ちは聞かされていて、私は振られてますからね〜
」
村上「ちゃんと面倒見るよ。前と違って
」
上村「あれはあれ、です。先輩!!仙道を宜しくお願いします
仙道やめたら売上下がるから、その分先輩が回数増やしてくれて貢献してくれたらいいですよ(笑)」
力いっぱい、精一杯の笑顔だった。
上村「仙道、あと半月はやれよ?シフト入ってんだから。」
私「わかってる」
上村「女の幸せが何かも確かに重要だけど、自分で選んだ道を否定するような事だけはするなよ?」
私「うん…
」
上村「よし、わかった。話は以上ですか
以上なら1杯飲みますか♪」
村上「そうだな。」
今日鶴亀は休みだったから、他に誰もいない。
上村が少しだけつまみを作り、酒を出した。
料理が出来るのは少し聞いていたけど、プロ並みだった。
村上「相変わらず、旨いな
」
上村「舌は鍛えてますからね〜」
和やかに飲めた。
私は自分で温かいお茶を煎れる。
村上「そうだ。部屋だけど、うちの空き部屋にって話してるんだけど。」
上村「わかりました。いつですか?」
村上「ここ引退の後にでも。」
ガチャン
上村「お?誰か来たな」
上村が見に行く。
上村「なんだ、高給取りの野中じゃないか。お前も座れ」
野中「あ、はい…」
上村「お前も振られたんだな(笑)」
野中「そんなんじゃないっすよ
同期なだけです…」
上村「仙道はモテるな(笑)」
野中はつがれた酒をぐびぐびっと一気で飲んだ。
上村「仙道が今月いっぱいで上がって村上建設で働く事になったから。」
野中「あぁ、そうなんすか〜」
上村「なんだ?その気の抜けた返しは」
野中をこづいた。
村上「どっかで…」
野中「ここ以外で会ってません。」
村上「そうか…」
首を傾げる。
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三十路 ©著者:愛希
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