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6章:確信
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今日はなかなか寝付けなかった。
時間にしたら、かなり長い時間一緒にいたのにあんなに一瞬に感じるなんて。
しかも…
キスまでしちゃって…
キス、と呼ぶには可愛すぎるけど
発狂しそうになったけど、足をじたばたさせるだけにした。
「あー
仕事行きたくない
」
ちょっと頭ふらつくし。
休みたい…。
気がついたら寝ていた。
朝9時
習慣は恐ろしい
試しに熱を測ると38°
私にとっては高熱だった。
私「やばいな…。どうりでふらつく訳だ。」
恋煩い?恋患い?
どっちでもいーや…
上村
「どうしたぁ?」
私
「ちょっと体調悪い」
上村
「珍しいな。風邪か?」
私
「わかんないけど…今日休みたい。」
上村
「わかった。」
私
「すいません…」
体調不良で休んだのは初めてだった。
紗英
「デートどうでしたか」
私
「最高過ぎて発熱」
紗英
「えー
」
夕方になりチャイムが鳴る。
カメラを見ると、いたのは上村だった。
部屋にあげたのは引っ越し以来
上村「ほら」
いくつか飲み物とインスタントのおかゆだった。
私「ありがと…」
上村は持参した珈琲片手にソファーに座った。
デカイ…
ソファーに転がる私を起こし自分の肩に頭を乗せさせた。
私「好きな人出来たかも」
上村「そっか」
私「うん…。」
上村「昨日、何してた?」
私「村上さんといた。」
私「朝まで…。」
上村「村上さんかよ…。よりによって…。」
私「うん…。だけど…なんもしてないよ」
上村「村上さん、お前の事前から気になってたみたいだからな。」
私「知らなかった。」
上村「いつか…あきらも村上さんに取られんじゃないかって」
私「私も?」
上村「いや、昔の話。仕事もさ、村上さんには勝てない訳よ。」
私「上村さんが?」
上村「お前、知らなかったのか?村上さんて一代で村上建設って会社を築き上げたんだぞ」
私「村上建設…」
村上建設…
私「え″ーっ
丸の内にある会社?あのでかいビルの
」
上村「そ。かなわんよなあ〜。いつまでたっても。お前まで取られるとは。」
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三十路 ©著者:愛希
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