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5章:冒険
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どぎついピンクの看板が光るドアを躊躇なく開けた。
開けると店内丸見えで、カラオケスナックといった感じがした…
が
「あらあ〜やだあ、イケメ〜ン。いらっしゃ〜い」
固まった。
村上さんは慣れた感じで私の手をひく。
半円のソファーに相席のスタイルらしい。
でもなんとなく、空気が仕切られていて2組になっていた。
上着を声の主に預け、「ここよ」と言われた場所に座った。
脚が触れるか触れないか、の距離で。
「久しぶりじゃなーい」
村上「嘘(笑)覚えてないでしょ〜」
「イケメンは忘れないのよ〜。あなたライバル〜
やだあ。私のがきれ〜」
(゜。゜;)←私
いやいや
オカマちゃんの店は銀座時代も来た事あるけど…
久しぶりだったから、免疫0みたいなもんだった。
それと
この人、喋らなかったらハーフ系の顔立ちでイケメンだったから二重にびっくりした。
村上「仙道さん?」
私「はい?」
(゜_゜;)
失礼なくらいガン見(笑)
「何よ、見とれちゃって。女は興味ないのよ〜。」
私、爆笑
「息、吹き替えしたわね。小娘にはまだ早かったんじゃなーい?」
村上「大丈夫
」
さっきとはうって変わって、店内は薄暗いけど空気が違うからとりあえずは飲み直し、になった。
オカマ店主
やたら顔が小さいから、もしかしたらオナベか?みたいな。
「何飲む〜?あたし、ビールがいいわぁ。なあんてね
」
村上「あ、どーぞ。僕はハイボール、仙道さんは?」
私「同じもので…」
「あらやだぁ
いただきまーすぅ」
村上「仙道さん、さっきの店、ダメだったでしょ
」
私「大丈夫です」
村上「こないだ行った時も異様でしたが、曲が良くてねぇ」
私「私も、曲良いなあって思ってたんです。」
村上「まじで
」
え?「まじで
」とか言うんだあ
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三十路 ©著者:愛希
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