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3章:マジック
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珍しくシャワーを浴びた。
いつも朝浴びるんだけど。
頭からシャワーを浴びる。
下半身がジンジンした。
触れてみるとちょっとヌルッとしていて、初めて自分でした。
野中のキスを思い出しながら。
キスさえも久しぶりだったから、sexもしてない。
自分でしてイクんだ、ってびっくりした。
髪が濡れたまま、ベッドに入る。
まだ下半身はジンジン…
どうしちゃったんだろ。
野中が好きな訳じゃないのに。
ベッド脇にあるチェストの中に昔笑いのネタで貰ったローターがあるのを思い出した。
あけて、電池を入れて電源を入れるとブルブルした。
恐る恐る、ジンジンする場所にあててみると…
電流が走った。
変な声が出た。
ヤバ…い、これ。
またあててみた。
あてながら、口を抑える。
ん″ん″ーっ
一瞬でイケた…
これ、凄い。
数回あてて、果てた。
気づいたら朝
何してんだ、私…
でもなんか
スッキリしてる気がした。
いつもよりちょっと早く出勤した。
野中に返事する為に。
野中「早いじゃん」
相変わらず無機質な声
私「ちょっと…いい?」
野中「あ、うん。」
備品庫に行く。
私「私さ。今は彼氏いらない。だけど野中は嫌いじゃないよ。」
野中「しっくりこない言い方だね。いつも白黒ハッキリするくせに。」
私「好きな人がいるかもしれないんだ。まだわかんないんだけど…。付き合いたいとかはないんだけど。」
野中「待つよ」
私「え?」
野中「待つ」
首筋に手が回り、カサッとした唇が重なる。
もしかしたら、待っていたかもしれない。
野中のキスを…。
下着が冷たい…。
「野中ー
」
野中「いかなきゃ。返事は保留な」
走って備品庫を出て行った。
どうしよう…
好き、な訳じゃないのに。
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三十路 ©著者:愛希
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