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4章:葛藤
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やっぱり
既婚者だから、日(祝)は家族といなきゃいけないんだろうなあ。
いいパパそうだもん。
あんな穏やかな旦那さんなら毎日頑張るんだけどなあ。
よし
はまらないように!!
平日休みまで淡々と仕事をこなした。
ケツをなでられようが、接待しろと言われようが交わした。
あれからまともに野中とも話していない。
避けられてる感じ。
ある意味気楽
ある意味、物足りない…
案外野中と絡んでたんだろうなあ、って今さら気づいた。
「最近なんかあった?」
私「なんもないけど。」
「野中と話してなくない!?」
私「え?そんなに話してた?」
「カップルみたいだったじゃん。たまに帰ったりして」
私「はは、カップルはないよ。彼女出来たんじゃない?」
「いいの?あんな真面目な男いないよ?」
「彼女はないな。だって…ねえ?」
私「何」
「野中って仙道の事好きじゃん。」
私「はあ?あり得ない」
なんでそれを?
「わかりやすいよ、あの子。他の同年代の子とはまるで話さないのに、仙道とは自分から話すんだから。」
私「話しやすいからでしょ。」
「ま、そのうちわかるよ。野中の良さが。」
私「野中がいい奴だ、って事はわかってますよ〜」
「そうじゃなくて。まあいいけど?お疲れ様〜」
「あ、野中だ。」
野中「お疲れ〜っす。」
無愛想極まりない…。
これで何を見て、いい奴だってあいつらは言ってんだろ。
んな事より…
明日は待ちに待った村上啓治とデート〜
紗英
「今から行っていい?」
私
「今から帰るから、いいよ」
なんだろ。
丸大とデートからそう言えば連絡とってなかった。
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三十路 ©著者:愛希
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