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1章:さよなら
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何が気に入らないとかはなかったんだけど、対人関係をもつのが面倒だった。
中学で仲良くしていた子がいて、同じ学校受けたんだけどその子はわざと落ちた。
名前だけ書いて提出した、と担任に連絡がきた。
呼び出されて、問いただされたのをたまたま通りすがりに聞こえた。
「仙道さんと同じ学校行きたくなくて…」って。
仲良くしていた…と思っていたのは私だけだった。
当時は4人で仲良しで、後々聞かされたのはたまに私抜きで遊んでいたらしい。
そういう時は必ず、私の悪口で盛り上がったそうだ。
それを聞かされたのは、4人の中で1番おとなしい子からだった。
3人は同じ学校に受かり、私だけ誰も受けていない学校になった。
それから、人を信用したくなくなった。
なんなら、同じ学校受けた子は小学校から仲良しだったんだけどね。
女、って怖い。
紗英「あきらってさ。誰かに裏切られたでしょ。」
私「なんで?」
紗英「きっとそれ妬みだから。私がそうだった。私〜高校デビューなの♪」
私「えっ
」
紗英「好きな男かぶって、そいつが私を好きって言ったらハブられた。それまではどっちを取ろうが恨みっこなし、なんて言ってたくせにさ。したらクラス中が私をシカトしたのね。だから誰も受けてないここに受験したの。死に物狂いで勉強してギリ合格♪悲惨だったよ〜。あきらもそんなんでしょ。だからそんな冷めてんでしょ」
私より最悪だった。
私「(笑)」
紗英「あー
笑った
」
私「降参
笑った」
紗英「なんで
」
私「私の闇より、闇だから」
紗英「酷い…」
私「ごめん
(笑)」
それからの仲だ。
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三十路 ©著者:愛希
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