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8章:家出
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8章:家出
いつものように変わらない
朝だった。
父親は引っ越してから
現場関係の仕事をするようになり
毎朝早かった。
マミー「梨亜〜‼︎起きる
時間だよー!」
寝ぼけながらご飯食べて
学校へ行く支度をして
梨亜「マミー‼︎いってきまーす!」
マミー「いってらっしゃーいっ」
本当にいつもと
変わらない朝だった。
学校から帰宅して
梨亜「ただいまーっ」
マミーの返事がない。
弟もいない。
買い物にでも行ってるのかな
なんて考えていた。
おやつ食べながら
TV見ながら帰りを待っていた。
陽が暮れる頃になっても
帰ってこない…。
ふとリビングのテーブルに
アルバムに目がいく。
なんでリビングにアルバム?
懐かしい父親とマミーの写真。
結婚前やら結婚式、
そして私の産まれた頃から弟。
懐かしいななんて思いながら
一人で見てたら最後のページ。
「梨亜〜…ママ疲れちゃったよー
少しの間、怜也と一緒に
帰らないね。
梨亜のことだけ置いてきちゃって
ごめんなさい。」
泣きながら、直ぐにばあばんちに
電話したらばあばが電話に出て
梨亜ちゃんママ来てるからって
言ってマミーに
電話を代わってくれた。
電話越しにマミーは笑いながら
「梨亜ちゃんごめんね。
ママちょっとだけ
疲れちゃったから今日は
ばあばんちに泊まるね。
パパにも伝えといて。
一人ぼっちにしちゃって
ごめんね。
梨亜ちゃん小学生でも
ご飯炊けるし目玉焼きも
スクランブルエッグも作れるし
味噌も作れるように
なったもんね
立派なお姉さんだもんね。
だからママが戻るまでは
パパ見てあげてね。」
そんな会話をして
電話を切ったと同時に
父親が帰ってきた。
父親「お母さんと怜也は?」
梨亜「ばあばんちだって」
父親「そうか…
梨亜ご飯にするか?」
うん。梨亜お腹空いた。
元々父親は料理好きで
知り合いも多くてか
自分で店出してたから
なんでも作れるから。
マミーと結婚する前に
二人で店を出していた。
ってゆっても、マミーと
父親のど田舎で
焼き鳥屋だけど二人で
やっていた店。
だからお互い料理は
大体なんでもできる。
お腹いっぱいでこの日は
父親と二人でお風呂に入って
たわいない会話をして
あとは眠りについた。
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