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3章:〜闇に潜む〜 (2/8)

 日曜日のファミレス。

ランチを過ぎたアイドルタイムだが、やはり駐車場には結構な数の車が有った。

その駐車場に車を滑らせると、既にミグの愛車、白いランドクルーザーが、ちょうど店の入口の真ん前の駐車帯に停まってる。

りぃがその横に車を停めると、相変わらず体格の良いミグと、背丈は変わらないが、華奢なタイプの青年が下り、運転席のドアに近づいてきた。

『よっ!お疲れ!』

白いTシャツに、茶色のチェック柄のオーブンシャツを羽織ったミグが声を掛ける。

りぃは助手席のバッグを手にすると、ドアを開けた。

『ごめんねぇ、待たせちゃった?』

りぃが腕時計を確認すると、約束の時間の5分前。

『いや、俺らがたまたま早く着いただけだ』

ミグはそう言うと、少し後ろに控えていた黒いシャツにデニムのジャケットを羽織った彼をチラッと見てから

『コイツ、電話で話した幼なじみの純』

そう言って紹介した。すると、彼は真っすぐりぃを見て言った。

『佐久間純也です。お忙しい所、お呼び立てしまして申し訳ありません』

そう言って頭を下げた。その時、りぃは彼に妙な感覚を抱いた。

なにこの人?……

何かを隠してる。

ただ漠然とそう思った。

大抵の場合、初対面での挨拶で必ず感じ取れるその人の空気。
悩みを抱えているのか、そうでないのか。笑顔が本当かどうか。

でも、彼からはそれを掴み取る事ができない。

『あ、こちらこそ、お待たせしちゃって………私は』

『桜木りぃっ!』

名前を名乗る寸前でミグが言った。

私はりぃじゃなく、りえだ!

ミグはいつもそうだった。誰かにりえを紹介する時、絶対に《りえ》とは言わず《りぃ》と言う。

まぁ、北関東の訛りと言ってしまえばそれ迄なのだが。

とりあえず店に入る。やはり日曜日だけあって、中途半端な時間帯にも関わらず、食事やお茶を楽しむグループが幾つも在る。

入り口でホールを眺めていると、メニューを持ったスタッフが近づいて来た。

『いらっしゃいませ。3名様でしょうか?』

誰が答える迄も無くスタッフが続ける。

『御席にご案内します』

その時純が

『できれば角の方の席を』と。
確かに普通の話しにはならないのだから、余り他人の耳には入れたくない。

『ご案内します』

三人はスタッフの後に従った。
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君の星 ©著者:Jude(ユダ)

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