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2章:〜霊感占い〜 (7/7)

 マヤの叔母、敬子の一件がきっかけにでもなったかの様に、その後も度々こうした事が続いた。

時々、りぃはどちらが本業なのか、判らなくなる時もあった。

そうなると、一応その筋の世界の、ルールや常識を知る必要が出てきたのだが、やはり初めの内は、料金を頂く自体に抵抗が有った。

 こうして、気づいたらもう二年が経過していた。

とは言えあくまでも、本業は音楽教室であり、占いは副業。

しかも坪や天然石等、物理的な物の販売は一切無し。

中には、それするべき、皆そうしてる、と奨める先輩占い師も居たが、やはりその気にはなれなかった。

 そんな折、その日最後の生徒を見送ると、あたかもタイミングを見計らった様に、電話が鳴った。

『はい、桜木音楽教室でございます』

そう言うと、電話の向こうからは、飛んでも無い爆音が聞こえて来た。

〔よぉ!りぃ、俺様が誰だかわかるか?〕

判る。分かりたくないが判る。
元バンド仲間だった通称ミグ。

喧嘩っ早い事からいつの間にか、戦闘機のミグの愛称で呼ばれていた。

『お久しぶり、どうしたのよ急に』

するとミグは急に声のトーンを落とし、コソコソと話し始めた。

〔お前さ、今占いやってんだってな?〕

『まぁ、ほんの少しだけどね』
〔ちと相談してぇ事あってよ………つか、俺の幼なじみに会ってくんねぇか?〕

『何かあったの?』

〔あぁ、問題なのはその幼なじみじゃなく、幼なじみの従兄弟んちの事なんだ……俺も良く知ってる家なんだけど、家建ててから、どうも様子がおかしいんだよな、あそこんち〕

その言い方が、何時に無く深刻そうで、りぃも普段ミグに接して居る様なノリでは話せなくなった。

『おかしいって?』

〔いやさ、引っ越したんは三年前の春だったんだけど、引っ越したら直ぐに、それ迄元気だった婆ちゃんが亡くなって、それから、双子の兄貴が原因不明の突然死で亡くなってるんだ。

で、遺された弟は、それ以来ずっと引き篭ってて、部屋には内側から鍵を掛けてるらしいんだ。

これ、俺の勘だけどよ、あそこんちヤバいんじゃねぇかって〕

確かに、尋常な話しではない。

〔なぁ、一度その幼なじみに会って話し聞いてやってくんね?〕

『うん、それは良いけど、何かあってもお祓いも何もできないよ』

〔あぁ、取り敢えず話しだけでも聞いてやって欲しいんだ〕
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君の星 ©著者:Jude(ユダ)

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