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55章:【33】
無心に接客をし、偽った自分で毎日過ごした。
こんな私を見たら、あゆみや塚田はなんて言っただろう。
多分けちょんけちょんに言われただろうな…。
2人を思い出す事で、自分を保った。
入り口にふと目をやると、いつもの太客が入ってきた。
さっ、今日も稼ごう!
目を疑う。
るいが手を組み入ってきた。
えっ…。
私のお客と同伴⁈
自分も接客中だったので、確認のしようがない。
そして、私は地獄に落とされた。
次々と来た、私のお客は全てるい指名だった。
この世界に入って、初日以外で初めて待機席とやらに、座る事になった。
待機しているキャスト達のひそひそ話なんて耳に入らない。
屈辱より何より、これが夢であって欲しいと願い続けた。
営業終了の2時。
夢でない事を、思い知らされた。
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