ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

103章:【56】 (1/4)

103章:【56】

扉の閉まる音が聞こえた瞬間、涙が溢れ出てきた。

「流星…。ヒック、ヒック…。」

私は、寝たふりをしていた。
最後の瞬間まで、演技が出来る自身がなかったから…。


なんとなく、1週間前から気づいていた。

流星が、1週間休みをとるなんてあり得ない。

そんな休憩をして、また頑張れるタイプではない。

この何年間何があったって、走り続けてきた人だ。
走るのを辞めたら、多分一生走れなくなる。

そんな彼が休みなんて…。
ホストを辞めたんだろう。

ホストを辞めるって事は、何かがあったのは一目瞭然だ。

何か嫌な予感がした。

あえて何も聞かなかった。
いや、聞けなかった。
私は、肝心なとこで弱いから…。

ならば、この1週間、今まで出来なかった事をして、めいいっぱい一緒にいる事にしたんだ。
542 /559

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

ただ…ただ普通を手にしたかった ©著者:なぁ

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.