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96章:【53】 (1/11)

96章:【53】

あまり、ホストには行かなくなっていた。

だからって、プライベートで流星と会っているわけでもない。

連絡が若干増えただけだ。

やっぱり、会いたいな…。

久々に店に行く。

「…会いたくなっちゃって、来ちゃった…。」

流星は優しい困った顔をする。

「…ったく。
まぁ、俺も会いたくてしょうがなかったから嬉しいけどな…。」

拒否されず、喜んでくれてホッとした。

いつも通りヘルプと話ていた時、私は偶然見てしまった。

流星のお母さんだ…。

ヘルプのホストで隠れるようにしてVIPに入っていった。

流星は多分知らないんだろう…。

何に怒りを感じたかって、お兄ちゃんにだった。

どこまで知ってるのかは、定かではないけど、店ぐるみでこんな事してるなんて、卑怯だ。

流星がまだ戻ってこない事を確認して、ヘルプ のホストに愛敬を呼んで貰うように伝えた。
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ただ…ただ普通を手にしたかった ©著者:なぁ

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