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94章:【52】
いつもの流星との時間を買いに店へ行く。
「なぁ、今日は少し飲んだらいつものホテルで待っててくれないか?」
「えっ?あっ、じゃあ飾りボトルでも頼もうか?」
「違う…。
俺がお前とゆっくり話たいんだ。
だから…金とか、そういうのじゃなくて、待ってて欲しい。」
なんとなく、少し関係が変わってきてはいたのは感じていたけど、2人の時間を流星から作ろうとしている事に驚く。
「うん…。分かった。じゃあ、これ飲んだら先に行ってるね。」
「あぁ、終わったらすぐ行く。」
最近の流星は丸くなった。
私にとってはそんな流星が今までより愛しい。
でも、ホストで生きていくには丸くなりすぎてる気もする。
なんとなく見ていて分かった。
お客が何人か切れている。
ホストの流星は、今までの流星が魅力だから。
なら、その穴を、私が埋めたい。
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