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69章:流星side (1/2)

69章:流星side

あいつを、遠ざけようとした。

決してあいつの為じゃない。
俺の為にだ。

嫌味のひとつ言っても、あいつは普通に返してくる。

俺は、他の指名席へ行って、悪魔の俺に戻り、あいつのとこに戻った。

すげー可愛い笑顔で俺を迎え入れるあいつ。

ホストじゃなきゃ、抱きしめていたか…?

分からない…。
分かっている事は、今もこれからも俺はホストだって事だ。

「あのさ、昨日の売上かなり悪かったんだ。

97万。お前さ、この値段で俺を買おうと思ってる?

ラッキーとか思っちゃってる?」

「……そうゆう事……。

私にいくら使って欲しいの?」

「んー。0ひとつ付けようか。
枕つきで。どう?」

あいつの表情を見ずに言った。

「ふふふ!
あんたの枕安っ!
私は2500万だったけど?

いいよ。買って上げる。」

俺の顔を自分のほうに向けるあいつ。

「でもね、覚えておいて。
安売りしたら、この世界では終わりよ。

私は、1度だけ2500万で自分を売った事がある。

なにがなんでもナンバー1になりたかったから。
ただね、そんなんで、ナンバー1になったって、いつしか虚しさしか残らなかった。
でも数字が全ての世界。
後悔はしてない。

買われるから、こんか金額で納得しないで、もっと叩きつけなさいよ。」

俺から目を離さず、綺麗な目でずっと見つめてくる。

「2500万で買ってあげる。」



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ただ…ただ普通を手にしたかった ©著者:なぁ

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