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61章:【37】
私は不完全燃焼だった。
なんか、もやもやする。
それから何日も、あいつの事が頭から離れなかった。
…と言うか、今でも離れない。
営業中、細客が私に意見した。
「ねえ、カンナちゃん、いつまで来れば俺と付き合ってくれるの?
結構通ってるよね?」
どの口が叩くのか…?
週1回、最低料金に近い金額で飲んで行く男。
こいつに期待出来ないからと、色恋さえしてこなかったのに、この言い様。
「私が欲しいなら、それなりの金額使いなさいよ。」
流星のように、本心を言ってみる。
その後お客は来なくなった。
やっぱり、私にはあいつのような接客じゃあ、お客は太くならない。
何が違うのか?
何が足りないのか?
ってか、なんで頭から離れないの⁈
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