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56章:【34】
今日は酔っ払ったなぁ。
少しおぼつかない足で、兄のお店に向かう。
いつもより上機嫌でお店に入る。
「いらっしゃいませー!
あっ、カンナさん。お久しぶりですね。」
「いらっしゃいましたー!」
「ご機嫌いいですねー。
結構飲まれたんですか?
何かいい事ありましたか?」
いつもの部屋に通されながら、軽く世間話をする。
「いい事?
飲み過ぎる時って、いい事あった時なの?」
私の言葉にやばいっという表情をするホスト。
「す、すみません…。」
「何が?」
「いや…。あの…。」
その雰囲気を察し、愛敬が来た。
「もういいよ。ごめんな。
俺のお客ヘルプしといて。」
愛敬は私の肩を優しく押しながら、部屋に入れた。
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