お店の扉を勢いよく開けると、そこには微笑んでいる塚田がいた。

「今麗奈の売上はいくら⁈」

単刀直入に聞く私に、びくりともせず塚田は答える。

「2340万です。」

まるで、用意していたかのように答えてくる。

「麗奈さんラストなんでかなりのお客様が毎日のように来店し、かなりの額を使ってます。
この3日間で588万アップです。」

私の売上は今19…

私の考えを読んだかのように
塚田は言う。

「カンナさんの売上は1994万なんで346万差です。」

まだいける。
あと6日でどれだけ麗奈の客は使うのか…

「カンナさんのお客様には、ひどい胃腸炎になって何日かの突然の入院になったことにしてあります。
後のフォローは自分でお願いします。」

彼は必ず私が戻ってくる確信があったのか⁈

「ちなみに、この3日間の連絡なく休んだので無欠代として、お給料から1日5万ひかせてもらうので宜しくお願いします。

明日からまたお願いします。」

あの胡散臭い笑顔がでた。


もう一度やらせてとも言いずらかったのもあり、私は何も言わず返事だけし、お店を後にした。