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7章:【5】
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事務所に向かう。
扉に手をかけて一瞬止まる。
神道の言葉が蘇る。
常識…
私は普通の挨拶をする場面が思い出せない。
おはよう、ありがとう、いただきます、ご馳走様、いってきます、おかえりなさい…
普通は、家族で学ぶ事なんだろう。
でもさよならだけは、良く使ってたな…
そして笑いが絶えない場面も全く思い出せなかった。
だからか、挨拶程度の言葉を言うのも、笑顔になるのにも変な恥ずかしさがあった。
まずはそこから?
底辺レベルなキャバ嬢の誕生だ。
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