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23章:ファーストキス (1/3)

23章:ファーストキス



次に店に行ったのは新人戦から1週間後。

通常料金で店に行くのももう慣れて、今ではすっかり名前を言わなくても担当を呼んでもらえるようになった。


この頃から店に行く度にホスラブに何かしら書かれるようになる。


「彩ちゃん、着実に絆のエースに近づいてるね(笑)」

ヤスがそう彩に言う。

『エースって?』

ホストの業界用語をまだ知らない彩は“エース”の意味がわからなかった。

「そのホストの客の中で一番お金使ってくれる客のこと。まー、特別な客?みたいな」

つまり、エースになれば絆の特別になれるし同伴も優先的になる。

「俺はおすすめしないけどね。ホストのエースなんて破綻するよ」

ヤスは珍しく真面目な顔をしている。

「ナンバーに入れば使う額だって増えるし、ホスラブでさらに叩かれる」

確かに、ヤスやリーダーの個スレには本人の悪口だけではなくエースや太客のことまで書いてあった。
安易にエースになれば間違いなく叩かれる。

「だから絆に金使うなとは言わないけど、エースにならない程度に、目立たない程度に使った方がいいと俺は思うよ。陽菜の友達の彩ちゃんだから特別に忠告ね、」

ヤスの忠告は彩の胸を貫くくらい威力があった。
先週の新人戦から絆は少しずつ客を増やしているようで、隣にいる時間が短い。

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気がつけば「エース」になっていた少女 ©著者:Color Flower

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