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4章:出会い (2/2)



店に来て2時間ほど経った頃、後ろの席にいた陽菜がシートから顔を覗かせる。

「どう?初めてのホストは、」

『え、陽菜そこにいたの?いたなら声かけてよ。』

「あ、ごめんごめん(笑) で、どう?誰か気にいった人とかいた?」

『んー、気に入るとかよりもまず4人しか来てないから何とも言えないけど、』

頭に絆の顔が浮かぶ。

「けど?」

陽菜がニヤついた顔で聞いてくる。

『絆、さんはちょっと気になるかも…。』

「へぇー。絆くんかぁ。おっけい、ヤスさんに頼んでつかせてあげる!」

『あ、別にいいって…!』

陽菜はわたしの言葉に聞く耳を持たずに顔を引っ込ませた。



しばらく誰も席に来なくてうつむきながらお酒を飲んでいると、誰かが近づいてくる気配がした。

『…?』

顔を上げると……

『あ…』

そこには絆が。

「陽菜ちゃんから聞いたんやけど、俺の事気に入ってくれたん?」

『えっと、気に入ったというか、気になるって感じで…』

「そっか、ならこれからもっと話して俺の事気に入って?」

今思えばこの言葉がエースになる最初の一歩だったのかもしれない。
でも当時のわたしはそんな裏事情なんて知らず、ただただ照れていただけだった。





絆が席に来て色々と話していると、席回しが近づいてきて絆に何か耳打ちをした。
絆はそれに頷くとわたしに向き直って、

「彩、ごめん。店が混んできたから陽菜ちゃんの席に一緒になってもらっていい?」

『うん、全然いいよ。』

そもそも陽菜と一緒に座ると思ってたからむしろ大歓迎。

荷物を持って陽菜の席に移動することに。


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気がつけば「エース」になっていた少女 ©著者:Color Flower

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