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2章:いろんな南條さん
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数年前からいらしているのは知っていた。
たまに私もつくから。
まさか社長だとは思わないし、そんなに年上だとも思わなかった。
決まって5〜6人でいらして、女の子に丸投げして南條さんはそれを見ながらお酒をチビチビやっていた。
最近の若い人はおとなしいんだなあ、と思っていたけど接待してる側っていうのはなんとなくわかっていたから南條さん無視で、接客をしていました。
そんな感じを何回か経験した。
Aという会社の谷崎さんはおっぱいが好き
勿論私を気に入ったらしく、だけど毎回私がたまたまつくからご機嫌でした。
谷崎さんは控えめだけど
話す時はチラッと私の目は見るけど大概おっぱい見てる。
見えてても隠れていても。
谷崎さんの会社の時は南條さんはオーラを消している。
こればかりはつけ回しの人のイメージでつけてるからなんも言えないんだけど。
3回に1回はついてた。
そして間隔があき、久しぶりについた時、オーラ消していた南條さんがはっちゃけていた。
見るからに控えめな南條さんが。
私以外にも『あの人、あんな一面もあるのね』って言っていたし。
そうしていたら、美織ちゃんて子が指名になった。
※うちは永久指名ではなく、本指と場内にも別れていません。
美織にはあまり大した芸はなく、チーママを崇拝しているので時折似ていた。
私よりちょっと姉さん
話口調から仕草までも。
ネットではチーママの金魚の糞とか、チーママでもないのに知ったような口を利く生意気な女、などと書かれていた。
長いものに巻かれるけど納得いかなきゃいつまでも抗議をする…。
そんな美織が、今まで誰かを指名にしなかった席で指名になったもんだから
鼻がすんごい高くなって『いつもありがとうございますぅ』と言いながら
席についた。
そこが指名しない席なのはみんな知っている。
ついていた嬢が『?』をつけた顔をしたり、苦笑いをしたりしていた。
うちの店は基本的に仲良し
だけど違う時は違う
こういう時のこいつはだめ、良いとわかっています。
南條さんはお客様の性質によってキャラを使い分ける人っていうのがわかりました。
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プラネタリウム ©著者:愛希
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