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11章:千葉君、また語る。 (1/10)

11章:千葉君、また語る。

「ダムダムバーガーが……ねええぇぇぇぇっっっ!!!!!」
千葉君が叫んだ。

「けっこう前だよ、なくなったの」今頃気づいたのか、と思った。

ザ・北浦和タワーは、北浦和駅からデッキで直結しているため、駅前の風景に目が行かない。

ダムダムバーガー、というのは俺たちが高校時代に良く通っていたローカルなハンバーガー屋だ。
北浦和駅西口にあったのだが、もう10年以上前に潰れてしまった。

千葉君が「帰る前にお茶してこうよ」と言うのでつきあったが、まさかダムダムバーガーに行こうとしていたとは。

「ドリンクバーで、砂糖とコーヒーフレッシュとお湯混ぜるやつ作ろうと思ってたのにいいぃぃぃぃ!!!」

ああ、あのニセホットミルク、そういや千葉君が発明したんだった。
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俺と松橋君 ©著者:千代田輝夜

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