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10章:悲報! 浦和踊り延期!!
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10章:悲報! 浦和踊り延期!!
松橋君は、変わってはいるが良い奴だった。そこは本当に高校時代のままだった。
皆で集まって、北浦和公園でお弁当を食べている時、頭に乗ったカラスにミートボールをついばまれ、膝に乗った野良猫にサケの切り身を突っつかれ、ご飯に乗ったアマガエルにそのまま産卵され、デスメタルしか弾けないブレーメンの音楽隊みたくなっちゃっても、松橋君は微笑んでいた。
そんな松橋君は、まだ独身で、どうも特定の女性さえいないようだった。
少しずつ松橋君に惹かれていく自分を感じつつ、俺はふと「松橋君て、もしかして、あのう…男の人のほうが好きな感じの人?」と聞いてしまった。
「いや違う」松橋君は即答した。
俺はホッとし、何を考えているんだ自分、と頬を赤らめた。
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俺と松橋君 ©著者:千代田輝夜
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