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10章:〜X'masの午後〜 (1/5)

10章:〜X'masの午後〜

二人はお昼を食べに
最寄りのマクドナルドへ行った。

「もう昼過ぎたね
混んでないかな」
彼と二人で部屋を後にした。

玄関で靴を履いていると
彼は祖母の部屋に行き
大きめの声で何か話をしていた。

玄関で靴を履いて外に出た。
彼は自転車を出してきて
「後ろ乗って、大丈夫だから」
と私を自転車の後ろに乗せて
マクドナルドに向かった。

男子と二人乗りをするのは
これが初めてだった。

二人用の席につき向かい合った。
私は彼と外食するのは初めてで
食べている姿や口の動きが
恥ずかしくて食が進まなかった。

食べ盛りだった彼は
バクバクと残さず食べていた。
時々目が合ったりもした。

マクドナルドを出てからは
近くのゲームセンターに寄って
プリクラを撮って遊んだ。

当時のプリクラは加工する機能や
落書き機能などがなく
選んだフレームに合わせて
何度か撮り直せる程度だった。

この時のプリクラは今でも
大切に保管してある。

私は別れた彼や失恋した相手の
写真やプリクラを
捨てたり焼いたりする事は
今までにした事がなかった

全て大切な思い出や記録であり
成長した証でもあるからだ。
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徒然なる姫日記 ©著者:イブ

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