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16章:ご近所つきあい5 (1/1)

16章:ご近所つきあい5

「みーちゃんは本当にわかりやすいんだからさ。」

ちょっと泣きそうな顔で、圭ちゃんは答える。

いつもけだるそうに、またそれか笑っている父親とは違う。

「ほら。みーちゃんって切羽詰ると、おれの呼び方が「あなた」から「圭ちゃん」に代わるよな。」

「あっ…。」

「新しい生活は夫婦らしくしようっていって、みーちゃんが無理に「あなた」にしただけだからさ。俺はどちらでも構わないんだけどね。」

「…。」

「でも隠し事はやめてほしい。やめてください。守れないだろう?他になにをされたんだ?」

それからゆっくりと語りだす、今まであったこと、そして俺も知らない奥様方の無視、小さい嫌がらせも多々あり、郵便受けの中に雀の死体もあったようだ。

俺には極力見せないようにしてたみたいだ。

子供の頃にそんなもの見せたらトラウマになってしまうからだろう。

「くそ…ここまで気づかないなんて情けないっ…。」

無理もない、近くにいた俺でさえすべて把握できなかったのだ。

たぶん個人でやっているのではなく、組織でやっているからだろう。

失敗してもうまくフォローしながら嫌がらせをしている。

「ミロクの教育にもよくないな…。」

「…。」

みーちゃんは自分のせいだと思い、うつむく。

これからどうするか。

どうやってこれを納めるのか。

俺が普通に歩けて、普通に会話できればなんとかならないことはないかもしれない。

ただ、自分はまだ無力な赤ん坊だ。

「よっしゃ!引っ越すか!」

ニカっと笑う。

ええ!?そうきた?!

「え?ええええ?でもでも圭ちゃん?お金は?」

おれもびっくりして目をぱちくりさせる。

ふふふっ…と…何か給料明細っぽいの見せる。

おおお、結構稼いでるな。
すげえ、もしかしてちゃんとこれを予想してた?
心の中では圭ちゃんと呼んでたけど、これからはちゃんとお父様と呼ぼう!

「今月まじに頑張っちゃいました。…はふぅ…新しいジャケット(ボソッ)」

おい聞こえたぞ。

「圭ちゃぁぁん!!!ありがとぉぉぉぉ!!!」

ガシッと抱擁している。普通だったらなんかモヤモヤするとこだけど、両親が仲がいいって本当にいいんだな。

「でもでも圭ちゃん?何処いくの?」

首をコキコキッと鳴らして考え込んでいる。

「んじゃ、吉祥寺にでもすっか。」

特に渋谷区には愛着はないみたいだ。

そうして俺たち家族は…。引っ越すことによってこの騒動の幕を閉じた。
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転生したので俺はカリスマホストを目指したんだが ©著者:すぽりん

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