「こんにちわー！いいお天気ですね！」

奥様方に笑顔で話しかけるみーちゃん。

一度に４人の奥さんがこちらを見る。一気に注目されてしまい、みーちゃんの身が固くなる。

一人の奥様がにこっと笑う。

「こんにちは。あら？はじめまして？ですわよね？新しいママさんかしら？」

なかなかすごい見た目の奥様だ。

ちらっと見えたが普通のワンピースに見えるがプラダだ。

金髪で縦ロール、しかも日傘をさしており、なんと乗っている赤ん坊もなんか金髪縦ロールである。

すごく上品な笑顔をむけられて、さっきまで緊張で固まっていたみーちゃんが柔らかくなるのを感じた。

「うふふ…。うちの子に興味があるのかしら？」

ニコニコ笑いながらおれに話しかけてきた。
なんだろう、赤ん坊なのにゾクゾクするのは、この人に妙な色気があるからだろうか。

「だあ！」

なんか足をバタバタさせてこちらにアピールする金髪ロールな赤ん坊。

「あらら、麻利亜も気に入ったのね？将来この子はいい男になりそうですもの。新しいママさんもよろしくお願いしますね？」

かくかくと首を動かして、まるで人形のように縦にうなずくみーちゃん。

緊張は抜けたのに、なんだろうこの支配された感じ。

「よろしくおねがいちまちゅ！」